【追悼文】ある青山高校同窓生にまつわるいくつかの思い出

昨日、東京都立青山高等学校で私の12学年上級に当たる方が逝去されました。

この方とは2015年5月30日(土)に行われた東京都立青山高等学校同窓会の平成27年度第1回常任幹事会で初めて直接お会いし、その後も何度かお目にかかる機会がありました。

常に精力的に活動されている様子からは、「活躍する女性」といった定型的な表現に留まらず、充実した日々を送っていらっしゃるのだろうと思われたものでした。

ところが、今年3月31日(金)にこの方から連絡をいただき、「末期の癌と判明したため常任幹事を継続することが難しくなった。このままでは2020年に1983年卒業生が担当する予定の同窓会懇親会企画委員会の運営が危ぶまれるので善後策を講じたい」という打診を受けました。

私と12学年しか違わない方が末期の癌であると伺ったことは大変衝撃的なことではあったものの、そのような状況の中でも後事を託すべき人を探そうという姿からはこの方の責任感の強さがひしひしと伝わり、深い畏敬の念を覚えたものでした。

その後、この方は自ら癌であることを公表されるとともに、残された日々をやはりそれまでと同様に積極的に過ごされたようです。

結果的に、この方の生涯の中で私が存じ上げているのは最後の2年間でしかありませんし、青山高校という一点を通してのみの乙騎亜でしかありませんでした。

従って、私が存じ上げるこの方の姿は多面多様な全体の像のごく一部でしかないことは明らかです。

それでも、この方を存じ上げる機会を得られたことは私にとって大変意義深いことでしたし、名誉なことでした。

荻本洋子さんの生前のご厚情に感謝するとともに、謹んでご冥福をお祈り申し上げます。